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陸自イラク支援の撤収と果たした役割

 既定路線通り、小泉首相の総裁任期中に撤収が完了するタイミングとしては絶妙なところでしょう。相変わらず小泉首相はこの辺りの演出がうまいと言えます。

 ところで、このイラク復興支援が果たした役割は、派遣の規模に関係なく国際的にも認められました。歴史にも大きな一歩だったのではないかと思います。

 ・イラク陸自の撤収決定、首相「人道支援一定の役割」(読売新聞)

 小泉首相は20日、イラク南部サマワで復興支援活動に従事している陸上自衛隊の撤収を決め、同日午後の記者会見でこうした方針を表明した。

 陸自は順次、クウェートへの移動を開始し、早ければ7月中に移動を完了する。帰国は8月以降となる見通しだ。イラク復興支援特別措置法に基づき、2004年1月に始まった陸自のイラクでの活動は、2年半で終了することになった。

 首相は記者会見で、撤収の理由について、イラク新政府の発足やサマワのあるムサンナ県の治安権限が英国からイラクに移譲されることなどを挙げた。そのうえで、「米国や英豪両国などと協議し、陸自の人道復興支援活動が一定の役割を果たしたと判断した」と述べた。

 首相は撤収決定に際し、「復興支援の成果を着実に根付かせるとともに、イラクとの幅広い長期的なパートナーシップの構築に取り組む」などとする談話を発表し、航空自衛隊の活動を継続する方針を示した。

 首相は同日午前、公明党の神崎代表と会談し、空自の輸送は国連職員も対象とすることを明らかにした。共産党の志位委員長、社民党の福島党首とも会い、撤収する方針を伝えた。

 政府は同日昼、安全保障会議を開いて撤収を正式決定した。決定を受け、額賀防衛長官は20日午後、サマワで活動中の「第10次イラク復興支援群」に撤収命令を発令した。

 防衛庁は、撤収を支援するため、補給や輸送の専門部隊約100人による「イラク後送業務隊」を派遣し、第10次群とともに梱包(こんぽう)や輸送などの撤収作業に当たらせる。

 撤収は、3班程度に分かれた部隊が順次、クウェートに移動する。全部隊が移動を終えるには、約30~35日間かかる見通しだ。クウェートで車両の整備や武器弾薬のチェックなどを行い、輸送機や民間航空機などで日本に帰国する予定だ。

 一方、クウェートを拠点に米軍などの物資輸送支援を実施している空自は活動を継続する。国連から輸送を要請されたことを受け、これまでイラク南部のバスラとタリルに限定してきた輸送先は、バグダッドやアルビルに拡大する。

 政府がここへ来て、陸自の撤収を決めたのは、サマワを含むムサンナ県の治安権限が7月に多国籍軍からイラク新政府に移譲されることが決まったためだ。

 同県などの治安維持にあたっている英、豪両軍も近く撤収する。額賀防衛長官は20日午前の閣議後の記者会見で、「2年半を評価したい。大いなる貢献ができたと自負してもいい」と強調した。


 陸自のイラク派遣はイラクに駐留している各国の中でもそれほど大きな規模ではありません。しかし、この派遣によって米国との関係は強化し、国際社会での一定の評価を受けるに至っています。

 また、これは政府の貢献ではありませんが、派遣中の陸自隊員が戦闘を起こす、または巻き込まれることもなく、1人の負傷者や殉職者もなく撤収までに至ったのは自衛隊にとって誇らしいことだと思います。

 ところで、政府はサマワを「非戦闘地域」と規定しています。だからこそ自衛隊を派遣することが出来たわけですが、これこそ法律が抱える矛盾としか言いようがありません。自衛隊という「実質軍隊」は民間人が支援に行くことの出来ない政情・治安が不安定な地域だからこそ派遣すると私は考えます。それに対して政府は「非戦闘地域」だから自衛隊は戦闘に巻き込まれないと説明を続けてきました。このような状況では、今後派遣を行っても他国の足手まといになる可能性も高く、早期に改善をすべき点です。自衛隊にとっても、他国に守ってもらっているのは存在価値に関わると思います。

 どちらにしろ今回の派遣は「国際的なアピール」と「憲法改正を見据えた日本の矛盾点の洗い出し」と言う意味で非常に意義深いものがあったと考えます。今後自衛隊の任務はさらに国際的になっていくでしょう。そのとき彼らが立派に貢献できるように法整備を進めるのが、政治家と国民の役割ではないでしょうか。
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2006年06月20日 政治 トラックバック:- コメント:8

自衛隊はムサンナ県の復興を援助して来たんですよね。

「日本が侵略に加担」とか言ってた連中は何処を見てたんでしょうか。

2006年06月20日 煬帝 URL 編集

例え非戦闘地域であれ、復興支援にそれなりの装備を有した軍隊が行く理由はあります。
それは“治安”。
いくら非戦闘地域といっても、終戦直後の国家では治安が悪化します。
ゲリラなどいなくても、やむなく山賊化した農民などもいるでしょう。
貴重な支援物資を略奪から守るために「こいつらを襲っても割に合わない」と思わせる装備を有しておくのは重要なことです。

まあ、今回の場合、支援物資は「水」だったわけですが、これが意外と馬鹿に出来ないのは「北斗の拳」でも見ていただければ分かるかとw
水の奪い合いがおきなかったのは、案外自衛隊のおかげかもしれませんよ?

2006年06月21日 you URL 編集

 まあ、小泉は信用できんけど、この件は評価は出来るんじゃないだろうか。
 ただ、空自から死人が出るとまた喚く連中が居るんだろうな。
 社民とか社民とか。

 阪神で五千人殺したお前らが言うな!

2006年06月21日 どらっへ URL 編集

費用対効果を見れば相当良くないなあ。撤退するにも自前の輸送機が無いから、またロシアから大金払ってアントノフを借りるんだろうなあ。

2006年06月21日 worldwalker URL 編集

日本の発電機の設置などは、あまり報道されませんでしたw
国際貢献は、戦闘にアレルギーあるので工兵的役割でしばらくはいいと思います。

2006年06月21日 k(kmura) URL 編集

他国の部隊に護られながらとはいえ、日本なりに復興支援の役割をよく果たしてきました。上で書いておられる人がいましたが給水は実はかなり重要です。
今後の課題としては、やはり憲法論議ということになるのでしょう。その前に、特措法ではなくて自衛隊海外派遣に関する恒久法を制定することを是非やっていただきたいものです。

2006年06月21日 猫研究員。 URL 編集

自分の国のこともそろそろ考えたほうがいいですな 自衛隊

2006年06月22日 mathematics URL 編集

皆さん、コメントありがとうございます。

自衛隊が費用対効果が悪いというのは、一般的にNGOが給水活動をしたときの比較ではそう言えるかもしれません。ただ、国が責任を持って行っている活動ですから、費用対効果が悪くても仕方がないと思います。むしろ、まだ混乱が続くこの地域にNGOを積極的に派遣するほど安全ではないからこそ自衛隊の派遣があったのだと思います。(単純に米国の要請に応えたという指摘もありますが)

今回陸自がサマワで行った活動は給水活動がメインですが、後半は施設の復旧がメインだったように記憶しています。どちらにしろイラクの復興には貢献したと思います。

2006年06月22日 さいごう URL 編集












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