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ザルカウィ死亡とイラクの未来

 とうとうというか、いきなりというか分かりませんが、イラクで活動するヨルダン人テロリストのザルカウィ氏が米国・イラクの掃討作戦により死亡したと伝えられました。

 ・ザルカウィ容疑者死亡 イラク首相発表(産経新聞)

 イラクのマリキ首相は8日、武装集団「イラク・アルカーイダ聖戦機構」を率い、同国で大規模な無差別テロや攻撃を繰り返してきたとされるヨルダン人、アブムサブ・ザルカウィ容疑者(39)が同日死亡したと発表した。
 イラクの治安混迷の象徴となり、香田証生さん=当時(24)=殺害を認めている同組織を率いるザルカウィ容疑者の死亡は、治安問題を抱えるイラク新政府にとって大きな前進。ブッシュ米政権にとっても「対テロ戦争」の成果を誇示する格好の材料となりそうだ。

 マリキ首相は、ザルカウィ容疑者が米軍の空爆によりバグダッド北部で殺害されたと語った。(共同)



 ・イラク:ザルカウィ容疑者死亡 米軍の空爆で 首相が発表(毎日新聞)

 イラクのマリキ首相は8日、武装集団「イラク聖戦アルカイダ組織」を率い、同国で大規模な無差別テロや攻撃を繰り返してきたとされるヨルダン人、アブムサブ・ザルカウィ容疑者(39)が同日死亡したと発表した。

 イラクの治安混迷の象徴となり、香田証生さん=当時(24)=殺害を認めている同組織を率いるザルカウィ容疑者の死亡は、治安問題を抱えるイラク新政府にとって大きな前進。ブッシュ米政権にとっても「対テロ戦争」の成果を誇示する格好の材料となりそうだ。

 マリキ首相は、ザルカウィ容疑者が米軍の空爆によりバグダッド北部で殺害されたと語った。(バグダッド共同)



 ・ザルカウィ容疑者死亡 イラク首相が発表(CNN)

 バグダッド──イラクのマリキ首相は8日、武装勢力「イラク聖戦アルカイダ組織」を率いるヨルダン人ザルカウィ容疑者が、米軍のヘリコプターとイラク軍による合同攻撃で死亡したと発表した。イラク国営テレビが伝えた。


攻撃は7日午後6時頃、首都バグダッドから65キロ北方のバクバ近郊にあるザルカウィ容疑者の潜伏先を標的に実行された。ロイター通信が米ABCの報道内容として伝えたところによると、負傷した同容疑者は米軍に発見され、イラク軍に引き渡された後に死亡した。同容疑者の側近7人も死亡したとされる。


ザルカウィ容疑者は反米テロ攻撃や、外国人の拉致と殺害に関与。米軍は懸賞金をかけて行方を追っていた。



 ・ザルカウィ容疑者を殺害 米軍空爆とイラク首相発表(共同)

 【バグダッド8日共同】イラクのマリキ首相は8日、イスラム教スンニ派武装集団「イラク聖戦アルカイダ組織」を率いて同国で大規模な無差別テロや攻撃を繰り返し、香田証生さん=当時(24)=殺害にも関与したヨルダン人、アブムサブ・ザルカウィ容疑者(39)を米軍がバグダッド北方で空爆により殺害したと発表した。
 イラクの治安悪化の元凶とされるザルカウィ容疑者の殺害は、治安回復を最大課題とするイラク政府にとって極めて大きな前進だ。支持率低迷に苦しむブッシュ米政権にとっても「対テロ戦争」の成果を誇示する格好の材料となりそうだ。


 何から話せば良いのか非常に難しいのですが、一言まず言わせてもらうならば、昨日今日に判明したわけではなく、今日の発表自体が政治的な意味を持っていると言うことです。

 まず、彼の死亡が意味するところについて書きますが、テロリストとしての彼の死に対する発表は、政治的なもの以外に意味を持っていません。

 というのも、彼がイラクにおけるテロ組織のトップでもなんでもないからです。テロ組織は軍隊やその他の一般的な組織と違い、基本的にはネットワークです。アルカイダのことを「世界最大のテロ組織」と言う人もいますが、基本的には違います。アルカイダに関わらず多くのテロ組織はトップが末端組織まで命令を徹底させることは出来ません。彼らにあるのは特定の「イデオロギー」、「特定の民族・国家に対する怒り」などを共有することだけです。

 テロ組織が厳密な命令系統を持たない理由は、彼ら自身の目的にあります。通常軍隊や自警団などの組織は、「ある都市を占領する」、「ある場所を徹底的に破壊する」、「ある人・場所を防衛する」など明確に攻撃・防御する対象が決まっています。それに対してテロ組織は、「ある特定の民族や国民、または不特定多数を恐怖に陥れるか、混乱させる」ことが基本的な目的です。

 だからこそ、テロ組織は人数の大小や武器の優劣だけで決まる組織ではなく、末端まで細かい命令が行き届かなくても存在できるのです。

 で、話はザルカウィに戻りますが、彼はイラクで象徴的な存在ではありましたが、決してイラクのテロ組織・テロ行為を統率していたわけではありません。彼が死亡したことによって一時的にテロ行為が静まる可能性はあるものの、なくなるわけではありません。

 それよりもむしろこの発表が意味を持つのは米国・イラク政府側です。イラクでは5月20日に閣僚名簿が承認され、本格政府が発足しました。しかし、治安の安定にはまだまだ遠いのが現状でした。そこで米国・イラク政府はなんとかテロ組織に決定的なダメージを与えているというイメージが欲しかったのです。

 参考:イラク本格政府が発足、一連の政治プロセス完結(読売新聞)

 また、昨日発表された米国の対イラン譲歩案もイラク問題に影響しています。日本ではイランとイラクを関連づけて考えるメディアはあまりいませんが、イランからテロリストに対してIED(Improvised Explosive Device)などの武器を供与しているのは半ば公然の事実ですし、米国も指摘しています。そのイランに対してなんとか武器供与を止めさせたい米国は、様々な圧力をかけてきました。しかし、米国はその圧力が「中ロとの足並みが揃わず、英仏独とも足並みがずれたため効果が薄れている」ことと「イラクから早期撤退を望むため、すぐにでも止めさせたい」という考えの下、核問題での譲歩に至ったのではないかと推測します。

 参考:米、イランに譲歩か…ウラン濃縮平和目的なら容認も(読売新聞)

 今回の死亡発表もその延長線上で行われたものである可能性が高く、イラン政府への「条件には武器供与の停止も含まれる」とのメッセージと、「テロリズムはイラク政権発足とともに終息に向かっている」との読みを与えるものでしょう。

 私はこれで何が変わるわけではないと思っていますが、意外とこのメッセージが現実のものになれば、テロリズムも終息に向かうのかもしれません。
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2006年06月08日 中東情勢 トラックバック:- コメント:13

「まだまだ予断を許さない」といったところでしょうか。
ザルカウイ氏が“死んだ”ところで、テロ組織そのものは“生きて”ますからねぇ……。
むしろ中枢を失ったことで、活動や攻撃対象が出鱈目になる……という可能性も捨て切れません。
理想を言えば、「より理性的な指導者」がアルカイダのトップに立つことですが……難しいでしょうね。

より身近な問題としては、自衛隊の安全が確保されるかどうか、です。
暴走した末端構成員が、自衛隊を標的にするかも……。
正直、自衛隊が心配になってきました。

2006年06月08日 you URL 編集

やっと死んだかキ○ガイテロリスト。幸田証生さんに合唱。

2006年06月08日 worldwalker URL 編集

本当に死んだのなら、各細胞間のネットワークが途切れる可能性はあるでしょう。

資金調達や武器弾薬の購入など個別の仕事は別部門がやっていて、その結節点にザルカウィなりビン・ラディンなりがいるんでしょうから、それなりの打撃にはなると思います。

名の知れた指導者が纏めていた各組織が仲違いする可能性もあるし。

徐々にテロルを鎮めて行くしか方法はないのだから、楽観も悲観もせずに仕事を続けるだけ、でしょう。

2006年06月08日 煬帝 URL 編集

 どーも信用できんなぁ。
 空爆で死んだと言う話、前に共同通信が流してたし。

 取り合えず、報復テロが起きると思うよ。
 生きてようと死んでいようと。
テロ組織なんて迷惑なだけだな。
 特に宗教がらみだと─

2006年06月09日 どらっへ URL 編集

私もどうも信用できません。
姿態見ても信用しがたい。
よー似てますし....。
私の感覚では生命力はゴキブリと同等かと...。

2006年06月09日 テツ URL 編集

おいどん、みんな同じような顔に見えてしまうところが悲しい日本人です。

2006年06月09日 おいどん URL 編集

米国当局が死体の指紋を確認したから間違いない。

2006年06月09日 worldwalker URL 編集

youさん、
そうですね、自衛隊は心配です。ただ、自衛隊ももうすぐ撤退する道筋が出来たみたいですから、それで良しとすべきでしょうね。

worldwalkerさん、
やっとですね。本当はいつ死んだかも分かりませんが・・・。

煬帝 さん、
問題はこれで静まっていくという保証がない中、各国は撤退へと向かうことですね。

どらっへ さん、
テロは根絶していかなければなりません。そのためには根気のいる戦いを継続しなければなりませんね。

テツさん、おいどん さん、
私は本物だと思いますが、「本物と名乗る人物」の肉声テープなどはこれからも出てくるでしょうね。
私は今回米国とイラクがこのような発表をしたことに意味があると思っています。

2006年06月10日 さいごう URL 編集

ザルカウィは
「救急車で運ばれていたところを米軍兵士が引きずり出して殴り殺した」
という証言も出てきていますね。

2006年06月12日 R URL 編集

>「救急車で運ばれていたところを米軍兵士が引きずり出して殴り殺した」
「救急車で運ばれていた人物の身元」をどうやって把握したのか、知りたいですね。

2006年06月12日 you URL 編集

Rさん、
コメントありがとうございます。
この辺りはもう少しすればひょっとすると真相が出てくるかもしれませんね。
今後ともよろしくお願いします。

youさん、
私も知りたいです(苦笑)
しかし、事前にタレコミがあったとか、この手の話題はもう少し落ち着くまで時間がかかりそうですね。

2006年06月12日 さいごう URL 編集

組織というものは、共通の目的を達成する為、目的・理念を共有する人が形成する共同体です。組織とは、組織を構成する人員が、それぞれの長所・短所を補い、役割を分担し、効果的・効率的に目的を達成する為に必然的に発生するものです。組織には、個人では達成が困難な目標を達成する為の財源、物資、人材等の不可欠なリソースがあります。組織は、目的を効率的・効果的に達成する為に目標を定める戦略を専門とする構成員(取締役)、目標を達成する為の手段を効率的・効果的に達成する戦術を専門とする構成員(中間管理職)、戦略で定義された目的を決定された戦術で実行する為の最下層の構成員(一般社員)で構成され、それが一般的なものです。それは、もっとも効率的・効果的な方法として数百年以上も実証されたものです。それはテロ組織でも同じであり、命令系統が貧弱な集団でも、集団で行動する以上は組織としての命令系統が存在するのは必然です。何故なら、それがもっとも目的を達成する為の効率的・効果的な手段だからです。資金を集めるにも、物資を調達するにしても、人材を集めるにしても組織と命令系統がなければ、困難です。

2006年06月19日 どうでも良い人 URL 編集

どうでも良い人さん、
コメントいただきありがとうございました。
組織に関する説明をご丁寧にしていただいたことは非常にありがたいのですが、アルカイダに関する私の認識とは少々違います。

アルカイダがネットワークであり、普通の組織と違うと言ったのは、ある国のテロリストが突然「我々はアルカイダだ」と名乗ればその時点でアルカイダのメンバーになりうる可能性を持っているからです。

もちろん突然なった人は資金や人員の提供などは受けられませんし、現実的にはあまり存在しない話でしょうが、それも起こりうるのです。

またそうは言っても、資金や人員などは各支部の様な「組織」と、支部と支部を繋ぐラインは「組織」と呼ぶもので繋がっているというご指摘もあるかもしれません。だからこそ、今までの組織と違うと言っていたのです。そのような流れはあるものの、細かい支持や命令が流れることは希だと言っていいと思います。

このように普通の組織と違うという意味でエントリを書いたつもりです。全く「組織」ではないと否定したつもりはありません。

2006年06月19日 さいごう URL 編集












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