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中国の経済成長は見かけ以上に宣伝している

 今日の日経新聞からなんですが、最近中国の経済成長をもてはやしている方達はどう思うのか聞いてみたいものです。

 ・経済教室 中国の国力いまだ見劣り(日経新聞)

「経済大国」論は誤り
中国経済は高度成長を続けているが、「経済大国」の件間入りをしたと見るのは楽観的で、総合的な国力を考えても、いまだ改善すべき余地が大きい。経済の相互依存が強まるなか、一段の発展には、近隣との平和・友好的な関係を強化することが不可欠だ。

世界でまれな中国の高成長
「中国の平和的崛起(くっき)」。二〇〇三年に中国共産党中央党校の鄭必堅・前副学長が代表者となり始まったひとつの研究プロジェクトのテーマである。「崛起(ジュエチー)」とは日本語にすれば「そびえ立つ」という意味である。
古代ローマから、スペイン、英国、米国にいたるまで、軍事力をバックに覇権超大国はその地位を獲得してきた。これに対し、「中国は平和的に台頭してきたしこれからもすべきだ」というのが平和的堀起の概念だ。
中国政府及び対外部門は正式な文言ではこの言葉を使わず、「平和的発展」という概念を使い続けているが、いずれにせよこの概念は、国内外で大きな反響を呼び、賛同する人々も多い。
改革・開放政策が始まった一九七八年に二干億ドルだった中国の国内総生産(GDP)は、昨年は二兆千七百億ドルと十倍以上に増えた。十三億人もの人口を有する大国が、四半世紀もの間、連続して年平均九・六%という高成長を続けてきたことは、世界の経済発展史を眺めてもあまり例がない。
全世界が中国経済の高い成長の勢いを感じ取っている。二〇〇〇年から〇三年までの世界経済の成長のなかで、中国の寄与した部分は一九%に達する一方、米国は十三%にすぎなかった。同時に「メード・イン・チャイナ」の製品が洪水のように世界中にあふれている。中国の台頭は世界中で議論されている。
現在のペースで進めば、二〇三〇年には、世界のGDPに占める比率は三〇%近くに達するという予測がある。そのとき、一人当たりGDPは依然として日米には遠く及ばないが、マクロ経済規模は日本を超え米国に近づく可能性はある。

環境・人口・格差 重大問題が山積
しかし、筆者は、中国崛起論には慎重だ。その理由は大きく四つある。第一に、中国の昨年のGDPは、世界の中でのシェアは五%だったが、それは約半世紀前、中華人民共和国の誕生から六年後の一九五五年とほぼ同じ水準(四・九%)である。このシェアは、その後、長い「鎖国」状態が続き文化大革命などによる混乱も相まって、八○年には二・五%まで下がっている。ちなみにアヘン戦争の前の一八二〇年に中国のGDPが世界に占めるシェアは三〇%であった。つまり、中国経済は今、やっと半世紀前のレベルに戻っただけなのである。
それに比べ、日本はどうか。半世紀前に日本のGDPの世界シェアは二・五%だったが、第二次世界大戦後の技術革新の流れをしっかり受け止め、高度経済成長と重化学工業化を実現し、八O年化は九-一〇%にまで急増している。経済の面において、崛起の称号を与えるべきはまさに日本であろう。
中国経済は高成長を続けているとはいえまだ規模で見ても日本との隔たりは大きい。いわんや、現在中国の一人当たりGDPは二〇〇四年でみて、米国の三十分の一、日本の二十八分の一、韓国の十一分の一にすぎず、世界のベスト百に入っていない。
第二に、中国経済はいろいろ困難に直面しており、いままでの成長速度を長期に維持するリスク・コストが増大していることである。
高度成長を続けるなかで、中国は環境汚染や、エネルギーなどの資源のポトルネック、人口・社会問題の先鋭化、格差拡大など、多くの問題が表面化しており、これを乗り越えなければならない。その難しさは並大抵のものではない。将来を展望しても、先に挙げた二〇三〇年には世界GDPの三割を占めるという楽観的な見通しの倍以上の時間がかかるかもしれない。
第三に、中国の全面的な発展はとても長い過程が必要になろう。
一国の「崛起」とは多面的な概念である。経済的な面だけではなく、経済、科学技術、政治、軍事、文化などの分野を含めて全般的にそれを実現してこそ、はじめて世界に冠たる国力を有しているのだといえる。仮に経済が順調に発展するにしても、その他の分野は長い時間がかかる可能性が大きい。
たとえば、軍事面においては、国防予算は米国の十四分の一にすぎない。しかも、ただ数量ベースで「ケタが違う」というだけでなく、米国の軍事力との格差は運用面での「戦略の格差」と技術面での「世代の格差」、すなわち中国の軍備は近代化を進めているとはいえ、依然として旧型が多いという問題がある。
この結果、今でも中国の米国との軍事力の格差はまだ拡大している。軍事面でのキャッチアップを進めようと急げば、軍拡路線が国の維持に重荷となった旧ソ連の二の舞いになる危険性がある。
国力を考える際には物質面だけでなく、精神・文化的側面も注目すべきである。黄河文明に代表されるように、中国は確かに自ら誇りとする古代文明の歴史を持つ。しかし、今日の中国は精神文明の建設に懸命になっている段階である。とくに現代は米国からの輸入文化が大きく浸透する一方、中国文化の世界に対する発信は非常に弱く、文化的に見ると大きな「入超」である。
ある学者の言葉を借りればこうなる。「たとえ地球上すべての人々が中国製のズポンをはくようになっても、現代中国の文化が世界に影響を及ぼし貢献を果たすことができなければ、われわれは自国を大国と呼ぶのは無理である」
「中国崛起論」は時間の概念を欠いている。いつ始まり、いつ完成するのか。すでに「崛起」しているのか否か。こうした定義が、それほど明確ではないのだ。
第四には、中国の発展は日本を含む東アジアの発展の一部であり、アジアと切っても切れない関係にある。中国単独で「崛起」するわけにではないのである。

労働集約型を脱せない構造
「世界の工場」と騒がれている中国だが、製品の研究開発、生産・ものづくりから流通・販売までほとんど自力で補った日本と比べて、中国は生産の全過程の「川上」(新製品の研究開発)と「川下」(世界市場での流通・販売)でかなりの部分、外資企業に依存しており、中国の強みは労働集約型の「川中」、つまり、加工や組み立て部分にすぎない。
中国のハイテク製品の輸出の九〇%以上は外資企業によって生産されている。ハイテク設備と技術の輸入依存度は全体で八O%に達し、そのなかで、光ファイバー製造装置、通信と半導体技術特許、石油化学工業設備、大型機械装備の輸入依存度はそれぞれ一〇〇%、六O-九〇%、七六%、七〇%に達している。つまり、「世界の工場」というよりは、「世界の生産作業場」なのである。
生産量が「世界一」となった中国製品は枚挙にいとまがないが、しかし中国製品の大部分の生産額はそれほど高くない。
中国は既製服の最大輸出国であるが、シャツ一枚を輸出し得られた利益は0・三五ドルほどにすぎない。八億枚のシャツを売ってはじめて一機のエアバス308を輸入できるのである。米国向けの輸出貨物船が満杯で出発したが、戻るとき、船倉の半分も埋まらず、空で帰るときさえある。まさに実物経済国と知識経済国の貿易の光景だ。
いずれにせよ、中国の国力は「平和的」に増進・発展するほか道はない。
確かに世界の歴史上、冒頭で述べたとおり大国の「崛起」は戦争を通じて実現されてきた。しかし、グローバル化の進展の中で、中国経済は今や世界経済と深く結びついている。平和的な経済交流が阻害される脅威は、中国経済にとってマイナスになる。
戦争は発展も繁栄もすべてを葬り去る。イランイラク戦争は双方の経済を数十年ほど後退させたといわれる。経済の相互依存関係が深まり、軍事技術が絶えず革新される二十一世紀にあっては、近隣大国間で起きる衝突や戦争は、「一方が勝ち、一方が負ける」というものではなく、「共倒れ」にしかならない。環現破壊や地球温暖化の防止、疫病・難病などへの対処、テロ対策などで協調し、周辺との平和的な国際関係の構築が中国にとって何より重要である。


馮昭奎(ひよう・しようけい)
40年生まれ。中国清華大卒。
前中国社会科学院日本研究所副所長


 ネット上に記事がなかったのでテキスト化しました。

 よく中国は毎年高水準の経済成長率を示し、生活用品のレベルでは扱っていない国はないと言うくらい多くの国に輸出をしている中国への「関心」と「脅威」はどこの国にでもあると思います。

 しかし、それは必ずしも正確な姿を捉えているわけではなく逆に中国経済にはリスクが大きいことを簡潔に説明されていると思います。

 ちょっと気になるのは中国の軍事に関する部分です。確かに米国との軍事力の比較では比べものにならないでしょう。しかし、日本との関係では縮まるどころか中国の方が勝る部分があります。一番大きな部分は核兵器です。核兵器を保有しているかどうかでその国の通常兵器の軍事力を整備しなければいけない度合いが違ってきます。日本はこれを持てないからこそミサイル防衛という「とてつもなく予算がかかり」、「配備までとてつもない時間がかかる」システムを導入しなければならないのです。

 日本は中国の経済・軍事ともに過大評価することは避けなければなりませんが、過小評価するのも危険だと思います。

 ただ、今回の記事は総じて共感できることが多かったので紹介させていただきました。
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2006年05月23日 中国・韓国・北朝鮮 トラックバック:- コメント:5

でも、地方自治体とかもろ踊ってますから・・・。
観光地は、中国12億の市場~~って実際に海外旅行できる中国人の数がわかってない・・・。
一人あたり28分の1でも、総合すると脅威になりうるぐらいは認識した方がいいでしょう。

2006年05月23日 k URL 編集

何回も中国に行ってますが、たしかに中国のすごい面はすごいと思います。その変化のダイナミックさでは日本はかなわない。でも、よーく見ると、

http://www.bjkp.gov.cn/dwly/dwsy/images/huchirenb.jpg

じゃなくて

http://lib3.store.yahoo.co.jp/lib/nagomi1ban/c4-0101naname

なんですよ。

2006年05月24日 worldwalker URL 編集

中共の支配は崩壊すると確信して来ましたし、それを望んでもいます。

2006年05月24日 煬帝 URL 編集

中国って一歩都会から離れると、えらく貧困な集落ですし、景気がいいのは本のごく一部の都会人だけかなあと思っています。
かつての日本がそうであったように、まだまだ評価できるほどの大きな経済大国には本当の意味では難しいでしょうね。
中国と日本を行き来して日本で帰ってきた時、一緒に飲んだりする友人がいます。彼曰く、道路と鉄道を何とかすれば、一気に経済大国になるかもねと言ってます。

2006年05月24日 テツ URL 編集

k さん、
世間は意外と評価すべき部分と過大評価している部分が多いですよね。

worldwalkerさん、
張り子の虎と言うことでしたら結局昔の清国と同じと言うことですね(笑)

煬帝さん、
私も最近はだいぶ確信してきました。

テツさん、
満州鉄道も内戦で分断されましたよね。新幹線の構想はいつ頃具体化するのでしょう(苦笑)

2006年05月26日 さいごう URL 編集












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