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韓国は本当に盧武鉉大統領の対日政策を支持しているのか

 韓国の反日発言を見るたびに、「これは本当に韓国人全体の思いなのだろうか」という疑問が浮かびます。韓国のメディアで日本語サイトを持っているところや掲示板サイトなど色々覗きますが、本当のところは分かりません。

 今回引用した毎日新聞の記事は、結論がどうこうという話ではないのですが非常に分かりやすく、そして核心をついている記事ではないかと思います。今まで毎日新聞を侮っていました。

 ・第45回 盧武鉉大統領の「特別談話」(毎日新聞)

<写真1>フジテレビ「報道2001」。画面左が黒田勝弘さん。同右がヤン・ギホさん ゴールデンウィーク。日本人観光客がソウルに殺到する。それを嫌がったわけではないが、いま日本に一時帰国中だ。

 日曜日の30日朝。テレビを見ていたら、フジテレビ系列の「報道2001」に、2人の知り合いが出演していた。産経新聞ソウル支局長の黒田勝弘さん、ソウルにある聖公会大学助教授(日本政治研究)のヤン・ギホさんの2人である。

 黒田さんのことは、このコラムで書いたこともある。コリア・ウォッチャーの先輩だ。ヤンさんは僕が理事をしている社団法人「韓日社会文化フォーラム」(今春、NPOから社団法人になった)の同僚理事でもある。

  *    *

 テーマは、竹島(韓国名・独島)問題。4月25日に発表された盧武鉉大統領の「特別談話」のことだ。司会者の質問に答えて、2人はこう答えた(山崎拓議員も出演していたが、この際、省略する)。

 「今回は昨年に続いて2回目の談話です。盧武鉉大統領は東アジアの平和構築に大きな関心を持っておられるんですが、にもかかわらず靖国問題とか教科書の記述問題とか起きた。さらに領土問題となって、今回、キチンと申し上げておきたい、ということではないでしょうか」(ヤンさん)

 「小泉さんの任期は今年9月までですが、大統領も実質的に来年いっぱいですから、日本に対して堂々たる姿勢を示したということを、政権の業績として残したいんじゃないですかね」(黒田さん)

 ヤンさんの冷静に答える姿勢が、僕には印象的だった。黒田さんも韓国のテレビに出ている時より、柔らかい印象を与える。黒田さんは「大統領談話は国内政治がらみ」という見方を強調せず、「韓国の若いナショナリズム」が背景にあると指摘した。正解だと思った。

  *    *

 議論は、案の定の展開になった。

 「そんなにもめてるんだったら、国際司法裁判所に持ち込んで決着してもらおうということに、なぜ韓国はならないんですか」。司会者(黒岩祐治キャスター)がヤンさんに質問して、彼を困惑させた。

 「女房と一緒に住んでいるのに、近所の人が来て、あなたたちが夫婦なのか、裁判所に聞いてみましょうと言われても、普通は(裁判所に)行かないでしょ」とヤンさん。「独島=韓国の女房」論は、金大中前大統領が考案したレトリックだ。

 「いまの説明は、日本人としては納得できないですよ」と黒岩キャスター。「国際司法裁判所に持ち込むと、ひょっとしたら日本が勝つんじゃないかという一抹の不安が、韓国側にはあるんですよ」と黒田さん。

 確かに、ヤンさんの説明はいささか苦しい抗弁に聞こえるだろう。日本側には「戦後、刑務所に行っている間(米軍占領中)に、女房(竹島)を隣の国に取られた」という思いがあるからだ。

 大方の日本人にとって、竹島問題は関心の対象外だった。ところが昨年春ごろから、いろいろと騒がしくなった。揚げ句の果てに、今回の盧大統領による超強硬談話である。日曜の朝、双方のやり取りをテレビで見ていた日本国民が、竹島問題に、どんな印象を持ったかは想像に難くない。

  *    *

<写真2>TBS「サンデーモーニング」で盧武鉉大統領を批判する田中秀征氏 続いて、TBS系列の「サンデー・モーニング」を見た。興味深かったのは、かつて「新党さきがけ」の代表代行であり、第一次橋本龍太郎内閣の経済企画庁長官だった田中秀征氏(福山大学教授)のコメントである。

 「盧武鉉大統領が登場したときは、私もずいぶん期待したんですが、失望が深まっています。今度の発言もそうなんです」

 「日本は国際司法裁判所で決着つけよう、と呼びかけてきたわけです。(韓国の主張が)正しい主張であれば、(裁判所で)受けて取ってやっていくというのが、ひとつの筋だと思う」

 「愛国主義をあおって、それに便乗していくというやり方は、政治家として二流ですね。そう思いますよ」

 えっ?! 政治家として二流!

 すごいなあ。「二流政治家」かあ。田中さんって、辛らつなこと言うんだね。韓国大使館の人もビックリしてるだろうな。司会の関口宏氏は「ちょっと、ガッカリしますね。そのへんわね」と相づちを打った。このあたり、僕には意外な展開だった。

  *    *

 韓国は1905年(日露戦争中の竹島編入)を重視する一方、日本側は1952年(米軍占領末期に韓国支配)の経緯を重視する。ここが最大の対立点だ。だからこそ、領土紛争が続いているのである。

 朝日新聞の社説(26日)は「日本も領有権を主張する根拠を持っている。(中略)そこを混同し、誤解されては心外である」と書いた。

 日本のメディアは、韓国紙(中央日報)が「読売など保守性向の新聞はもちろん、韓国に友好的な論調の朝日・毎日も背を向けた」(中央日報)と評するほど総スカンの反応を見せた。盧大統領の強硬論は逆に、竹島問題に関心の薄かった日本側を結束させてしまったようだ。

  *    *

<写真3>韓国のインターネット新聞「プレシアン」 「特別談話」に対する韓国内の反応はどうなのか。

 気になったので、インターネットで調べてみた。僕が面白い思った記事を、ひとつだけ紹介してみよう。主要紙の新聞記事は日本語ネット版があるので、ここでは省略する。

  *    *

 インターネット新聞「プレシアン」の分析記事だ。

 韓国のインターネット新聞と言えば、日本では「オーマイニュース」が有名だが、「プレシアン」は解説・分析記事で定評がある。かつて編集部を訪問したことがある。編集局長は東亜日報国際部長を辞めて、移籍して来た人だった。もちろん、収入はがた減りだが、すごく意欲のある人だ。

 「オーマイニュース」のパワーが落ちつつあるのに比べ、「プレシアン」は健闘している。例のES細胞ねつ造の「ファン・ウソク事件」でもっとも正確な解説記事を書いた、と評されたのが「プレシアン」だった。この話は別の機会にでも紹介したい。

  *    *

 その「プレシアン」の4月26日の記事(ファン・ジュノ記者)。「大統領4・25特別談話の戦略的陥穽」というタイトルだ。

 「特別談話が国内政治の相乗効果を狙ったということを知らない者はない(中略)。野党ハンナラ党のソウル市長選挙の候補者が決定される日に、特別談話を発表したというタイミング選択の手口も、以前と同様である」

<写真4>ソウルの日本大使館前の反日デモ(2005年) 「領土問題と過去の問題は、大統領の陣頭指揮で、強力に結合された。しかし、その『正しいお言葉』にもかかわらず、拍手だけ送るわけにいかない。その対応には、落とし穴が潜んでいるからだ」

 「領土問題と関連して、日本の市民社会を説得できないとしたら、葛藤は結局、『力対力』の対決構図に向かうしかなくなる」

 「ある日本問題の専門家は、大統領の”冒険”が国内政治のように、国際関係でも通用するかどうかは疑問だと述べている。(中略)大統領の談話が果たして『冷静に”準備されたものなのか。国民は聞いてみたい」

  *    *

 この記事が興味深いのは、いわゆる進歩派(「プレシアン」も含まれる)からも、今回の「特別談話」を憂慮する声が出ているのが分かることだ。

 別の「プレシアン」の記事によると、最左翼の政党・民主労働党のノ・ヒチャン議員は「日本と一戦を辞さずといった危険な発想は警戒しなければならない」と指摘したという。

 特別談話の発表の1週間前、盧大統領が与野党幹部を招いた席で行った発言が、少なからぬ波紋を呼んでいるからだ。当日、盧大統領は危うい会話を自ら紹介した。

<写真5>東京大学東洋文化研究所の玄大松助教授 「物理的な実力行為をやり遂げられるか。国防当局者にそう聞くと、命令さえ下れば任務を必ず成し遂げますと答えた」(東亜日報)

 別の情報筋によると、大統領は「日本の調査船が政府船舶だから拿捕(だほ)できないというが、日本の行為をわが国の主権侵害と考えるなら、国際法遵守(じゅんしゅ)になんの意味があるのか」とも語ったという。

 盧政権が冒険主義の岐路に立っていることをうかがわせる逸話だ。

  *    *

 最後に本の紹介。

 韓国における「独島論」の虚妄を突いた研究書が今夏、ミネルヴァ書房(京都市)から出版される。著者は日本人ではない。韓国外国語大学出身の玄大松氏(4月から東京大学東洋文化研究所助教授)だ。

 最近、韓国で刊行された「日本は韓国にとって何なのか」(金栄作、李元徳編)に、その一部に相当する論文が収録されたので、読んでみた。

 1)韓国人の「独島への意識」は学校教育を受ける以前の段階から初期形成され、公教育はそれを公認する役割を果たす。2)こうしてして形成された「独島への意識」は科学的な知識よりも、植民地時代の記憶や国民感情に訴える『国内用の独島論』に大きな影響を受けている(編者による要約から)ーーことを明らかにしたものだ。

 盧大統領の特別談話を、なぜ91・9%もの韓国人が支持した(韓国社会世論研究所調べ)のか。その秘密を解明できる貴重な労作だ。

 玄氏は論文の末尾で、次のように訴える。

 「独島は『独立の象徴』というより、韓国社会が排他的な民族主義の枠から抜け出し、国際社会で尊敬される行為者になれるかどうかの試金石である」

 盧大統領に聞く耳はあるのだろうか?(5月2日)

 2006年5月7日


下川正晴(しもかわ・まさはる)

1949年鹿児島県生まれ。大阪大学法学部卒。毎日新聞ソウル、バンコク支局長、論説委員などを歴任。立教大学大学院博士課程前期(比較文明論)修了。05年3月から韓国外国語大学言論情報学部客員教授(国際コミュニケーション論、日韓マスメディア論)、ソウル市民大学講師(日本理解講座)。日韓フォーラム日本側委員(01~03年)、NPO「韓日社会文化フォーラム」運営委員(04年~現在)。


 日本でも領土問題を国民に訴えれば反対する人はよほど「国際協調という名の共産主義・社会主義」に染まった人たちで、たいていの人であれば文句は言わないはずです。

 韓国でもその辺りの事情は同じで、さらに竹島問題は小さい頃から政府のてこ入れもあってかなり強力に教育されています。そう考えれば竹島問題で強硬な態度に出る大統領を支持する人が多くいるのは当然なのでしょう。

 しかし、一部の良識派だけなのか知りませんが、大統領の今回の特別談話を、「ナショナリズムを利用した冒険主義・危険な思想」と批判している人たちがいるのです。しかも批判したメディアは大統領の支持母体であったネット上のメディアからです。やはり韓国にも大統領の発言を「冒険主義」と批判できる人たちがいることに安心しました。

 韓国人にとって独島が譲れない領土であるように、日本人にとっての竹島は譲れない固有の領土です。韓国人に今はこのような認識を持ってもらうには早いかもしれませんが、ひょっとしたら近い将来持つ日が来るかも・・・、そう思わせるようなコラムでした。
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2006年05月07日 中国・韓国・北朝鮮 トラックバック:- コメント:5

 ノムヒョンの支持率上げに協力してやる気も無いけど、本当に90%信じてても不思議には思わないな。

 むしろ、変に実体を隠した報道が嫌韓流や在日&韓国人への嫌悪を増すだけなのだが。
 案の定、向こうは嫌悪感を増してくれるような発言しかしてないようで(苦笑)

 自分の妻ではなく、子供だろう?
子供が誰の子かと言う話なのを歪曲する根性が気に入らん。

2006年05月07日 どらっへ URL 編集

「本当に夫婦なのか?」と訊かれたら役所で証明書を貰って来ればいい。

それをせずに「これは俺の女だ!」って喚いてるだけだから日本人は呆れてる。


毎日新聞は記者の質が玉石混交なのが困るんだなあ。

2006年05月08日 煬帝 URL 編集

私の尊敬する帝京大学の高山正之先生は毎日新聞は朝日新聞以下で、日本人なら読んではいけない新聞と言っておられます。(-@∀@) 朝日新聞以下の新聞があるなんて驚きだな(笑)

2006年05月08日 worldwalker URL 編集

韓国人は頭が悪くはないから、ある程度以上の知識がある者ならば、独島問題における韓国側の深刻な問題点に気がついていると思う。
あるいは、日本側の正当性を認識していると思う。

但し、民族第一主義の観点から、こうした冷静な分析や集団からの逸脱行為は、認められない事が非常に多いのだと思う。

その為、親日家の多くは、故郷を離れ日本で本を著したり出版したりする羽目になる。

不幸な事である。

2006年05月09日 ren URL 編集

どらっへさん、
隣国のナショナリズムを見るときに、私たちは普通なら滑稽に思うところですが、その対象が自分たちであるときには嫌悪感を催しますね。

煬帝さん、
毎日新聞は基本的に朝日新聞と同列だと思っているんですが、この記者は違うようですね。

worldwalkerさん、
週刊新潮のコラム見ました。毎日新聞のことを朝日新聞以下で人間が見る新聞ではないと言っていますね。

renさん、
はじめまして(ですよね)
コメントありがとうございます。
韓国人が気付いていて民族主義の社会で意見を言うことが出来ないなら、彼ら自身の手で民主主義革命をすべきだと思います。彼らにはまだ民主主義が根付いていないのだと私は思っています。

2006年05月09日 さいごう URL 編集












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