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在日米軍再編で武器輸出3原則も変わる?

 日本の未来は米国とともにあるのが今の日本の現状ですが、本当はそれも良いことばかりではないにもかかわらずそれしか選択肢が取れないと言うのが現状です。在日米軍との関係もその延長線上で、関係が濃厚になっていくのは良いことだと思いますが、武器輸出3原則に関して米国との間の特例だけが広がっていき、本当に必要なところに手が届いていないのが現状です。

 ・武器輸出3原則、柔軟運用すべき・自民総務会長(日経新聞)

 【ワシントン=丸谷浩史】自民党の久間章生総務会長は4日夕(日本時間5日朝)、ワシントンで記者会見し、在日米軍再編に関する日米の最終合意を踏まえ、日本からの武器輸出や技術供与を制限している「武器輸出3原則」を柔軟に運用すべきだと表明した。具体例としては、在日米軍の艦船、航空機などを日本で補修できるようにすることを挙げた。

 久間氏は防衛関係議員とともに訪米し、米政府や米軍幹部と意見交換した。在日米軍再編について「日米同盟関係が強化、進化してきた。政府間、自衛隊と米軍だけでなく、産業界も交流し、日本の技術を残していかなければならない」と述べ、防衛産業の衰退を防ぐ必要があると強調した。

 そのうえで「ミサイル防衛共同開発のように、武器輸出3原則をある程度緩和しなければならない」と表明した。他国への武器輸出を禁じた原則は、米国への技術供与とともにミサイル防衛の日米共同開発を例外としているが、その範囲を一段と拡大する必要があるとの認識を示した発言だ。 (13:01)


 まず武器輸出3原則ですが、外務省のページから引用すると、

1.武器輸出三原則(1967.4.21)
 武器輸出三原則とは、次の三つの場合には武器輸出を認めないという政策をいう。


(1)共産圏諸国向けの場合

(2)国連決議により武器等の輸出が禁止されている国向けの場合

(3)国際紛争の当事国又はそのおそれのある国向けの場合
[佐藤総理(当時)が衆院決算委(1967.4.21)における答弁で表明]

2.武器輸出に関する政府統一見解(1976.2.27)

 「武器」の輸出については、平和国家としての我が国の立場から、それによって国際紛争等を助長することを回避するため、政府としては、従来から慎重に対処しており、今後とも、次の方針により処理するものとし、その輸出を促進することはしない。


(1)三原則対象地域については「武器」の輸出を認めない。

(2)三原則対象地域以外の地域については、憲法及び外国為替及び外国貿易管理法の精神にのっとり、「武器」の輸出を慎むものとする。

(3)武器製造関連設備の輸出については、「武器」に準じて取り扱うものとする。
[三木総理(当時)が衆院予算委(1976.2.27)における答弁において「武器輸に関する政府統一見解」として表明]

(注)わが国の武器輸出政策として引用する場合、通常、「武器輸出三原則」(上記1.)と「武器輸出に関する政府統一見解」(上記2.)を総称して「武器輸出三原則等」と呼ぶことが多い。


 基本的に最初の項だけ見れば、「別に共産圏でなければ武器輸出が出来るのか」と思う人もいると思いますが、現在までで米国以外に武器輸出がされたことはありません。それはやはり三木内閣の統一見解が基準になっているためで、このため日本は非常に国益を損なっています。

 なぜ武器輸出できないと国益を損なうのかというと、単純に言えば「自国の開発・生産だけではコスト高で技術レベルの低い武器しか使えない」からです。相当昔(冷戦時代から)世界各国は武器の共同開発を行ってきました。ユーロファイター(戦闘機)などは共同開発として有名な例でしょう。すでに世界的に共同開発は世界の趨勢となりつつあります。また、そうでもしなければ防衛予算を無駄遣いすることにもなるのです。

 ここで「じゃあ外国の兵器をそのまま買えばいい」と思う人もいると思います。そこでこれを見てください。

 現在、陸上自衛隊が保有する主力戦車は1990年に正式化された90式戦車で、1両が7億9600万円(防衛庁1996年度契約単価、以下同様)。これに対し、ほぼ同世代の米国の主力戦車M1A1エイブラムスは5億1600万円(文林堂発行「戦争のお値段」より。以下、米軍兵器価格について同様)。両戦車はともに120mm滑空砲を搭載しているが、90式戦車の方がM1A1より54%高い。

 次に、装甲車両。陸自の89式装甲戦闘車・6億6000万円、米軍M2ブラッドレー歩兵戦闘車・3億6000万円。搭載する機関砲の口径は89式の方が大口径という差はあるが、89式はブラッドレーの1.8倍する。

 小銃はどうか。陸自の89式5.56mm小銃・33万1000円、米軍の5.56mmM16A1ライフル・7万320円。これに関しては石破発言が当てはまり、国産が米国製の4.7倍だ。

 他の車両・武器をみると、90式の前の世代の74式戦車・3億6000万円、96式装輪装甲車・1億2500万円(2002年度契約単価)、イラクへも送られた軽装甲機動車・3300万円、62式7.62ミリ機関銃が225万円、自爆テロへの対処用でイラクへ携行されるとみられる110mm個人携帯対戦車弾・75万円、同じく持ち込みが予想されている84mm無反動砲・222万円となっている。

JANJAN:コスト削減で3原則放棄?自衛隊兵器の「お値段」は
http://www.janjan.jp/government/0401/040120403/1.php?PHPSESSID=.


 日本は確かに外国の兵器を買えば安いことは事実です。しかし、外国の武器をそのまま購入するにはデメリットがたくさんあります。まず第一に国内の防衛産業が衰退する、と言うことです。有事になれば国内の防衛産業を中心に武器の生産をしていかなければなりませんが、日頃から開発・生産をしていないと一朝一夕で出来るものではありません。まして戦争する相手が武器輸入国だったらどうでしょう?考えただけで恐ろしいです。
 第二に武器にはそれぞれの国(地形・気候など)によってそれぞれ少しずつ性能を変えているため、「安い値段」そのままで買えるかどうかは分からない、からです。例えば、皆さん単純にライフルと言いますが、ライフルにも狙撃銃や突撃銃など色々な種類があります。歩兵の持つ銃も各国によって様々です。(正確には歩兵も役割によって銃の種類を使い分ける国もある。)もし日本でライフルを輸入するとなると、その国のモデルをカスタマイズすることになり、結局割高になる可能性もあります。

 結局防衛予算を圧縮するためには「共同開発」をするのが一番良いのですが、今のところ米国相手にしか「共同開発」は出来ません。これでは半ば米国の「言い値」でしか兵器を開発できない現状であり、あまり効率的な方法ではありません。日本は今後の防衛力と防衛予算をよく考えて「共同開発」をもう少し幅広く検討する必要があるのではないでしょうか。
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2006年05月06日 軍事 トラックバック:- コメント:6

中国や南朝鮮に言うべきことを言えるようになったんだから、これからはアメリカにも言うべきことを言って欲しいなあ。思いやり予算とか、在日米軍移転費用とか、どう考えてもやられっぱなしだろう。

2006年05月06日 worldwalker URL 編集

今のところ、アメリカを除けばEU諸国くらいしか思い浮かばないですしね。

台湾が晴れて独立国になったら…。

2006年05月07日 煬帝 URL 編集

>煬帝さん
>台湾が晴れて独立国になったら…。

共同開発しようにも、台湾にも技術がないような気が……。

2006年05月07日 you URL 編集

worldwalker さん、
悔しいけど米国の言いなりにならざるを得ないのが現状ですよね。ここを打破しないとどうにもなりませんよね。

煬帝さん、youさん、
台湾に限らず技術は民生用のものと違って「実戦に使われたデータ」が重要な部分も多々あります。
それにライフルの共同開発ではそれほど先端技術が必要なのではなく、それまでの蓄積がものを言う世界だったりします。
要は「共同開発」でいかに防衛産業のノウハウを維持し、いかにコストを下げていくかが重要なんです。

2006年05月07日 さいごう URL 編集

何といっても、三木内閣の「政府統一見解」が足かせですよね。三木内閣の、総理の靖国参拝私人宣言、防衛費GNP1%枠、そしてこの武器輸出三原則に関する統一見解は、次の世代に禍根を残した三点セットとでもいえましょうか。防衛産業を衰退させないことがどれだけ重要かということを、多くの人に理解してもらわねばなりません。まどろっこしいようですが、まずは、MDの日米共同開発からはじめて風穴を開けていくのが現実的かなとは思います。

2006年05月09日 猫研究員。 URL 編集

わざわざありがとうございます。

歴代の首相の中で防衛庁に対する縛りをきつくしたのは彼が一番でしょうね。

GNP1%枠などは愚の骨頂ですね。安全保障がなんたるかが分からない人がこんなことを言うんです。

2006年05月09日 さいごう URL 編集












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