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イスラエルの選挙結果はどう見るべきか

 ある意味予想どおりの結果ですが、リクードがこれほど惨敗するとは思っていませんでした。これからは日本のメディアは「仕切直し」というニュアンスで表現しています。本当にそうなんでしょうか。

 ・イスラエル総選挙でカディマが勝利、連立交渉は難航も(読売新聞)

 【エルサレム=三井美奈】28日実施されたイスラエル総選挙は、パレスチナ側と交渉することなく、一方的に国境を画定することを公約に掲げた中道新党カディマが勝利した。

 中道左派労働党と右派リクードという過去30年続いた2大政党の時代が終わった。ただ、カディマの獲得議席が国会定数の4分の1程度にとどまったため、連立交渉は難航が予想される。今後の政局運営に不安を残す結果となった。

 オルメルト首相代理は29日未明、病に倒れたままのシャロン首相の大きな写真が掲げられた舞台で、勝利宣言した。この中でイスラム原理主義組織ハマス主導のパレスチナ新政府に対し強硬路線の放棄を呼びかけ、「できないのなら、運命は我々の手で決める」と明言した。

 カディマ公約は「ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地から一方的に撤退し、4年以内に国境線を画定する」内容。ただ、西岸のアリエル、マアレアドミム、グシュエツィオンという主要入植地は分離フェンスでイスラエル領土に取り込むと主張している。

 イスラエル国民の6割が支持する「一方的撤退」案ではある。

 カディマは選挙戦序盤では44議席を獲得する勢いだったが、終盤になって和平論議へのしらけムードが濃くなり、浮動票を掘り起こしきれなかった。

 予想を覆して伸びたのは、ロシア系移民を基盤とする強硬右派「我が家イスラエル」や、年金や福祉一本で選挙を戦った「年金者党」。和平だけでなく、目前の生活改善を求める声が強まった結果で、マアリブ紙は「有権者の報復」と評した。

 一方、リクードは結党以来、最悪の結果となり、ネタニヤフ党首は28日夜、目をうるませて、「大きな痛手を受けた」と敗北宣言した。

 カディマは29日、党内に連立交渉チームを発足させるが、交渉は難航が予想される。撤退を支持する労働党、中道左派メレツとの連立では議席は過半数に達しないからだ。29日付イスラエル各紙は、ユダヤ教政党シャスや「我が家」の連立参加の可能性を指摘した。

 ただ、「我が家」のリーバーマン党首は「撤退は治安悪化を招く。だが、我々にはすべての選択肢が可能」と含みのある発言をしているが、シャスのエリ・イシャイ党首も「撤退には反対」と言明。

 連立を優先させれば、一方的撤退案が“希釈”されることもあり得る。



 ・イスラエル総選挙、カディマが第1党に(産経新聞)

 【エルサレム=加納洋人】28日に投票が行われたイスラエル総選挙(定数120)は同日、投票が締め切られ、即日開票され、29日午前5時(日本時間同正午)の開票率95%の段階で、シャロン首相が昨年11月旗揚げした中道新党カディマ(前進)が28議席を獲得、第1党になった。2位は中道左派の労働党で20議席前後。右派政党のリクードは10議席前後と低迷。極右政党「わが家イスラエル」がリクードを抜いて第3党に躍り出そうな勢いだ。

 カディマの党首、オルメルト首相代行は29日未明(日本時間同日午前)、「カディマが必要とされていることが明らかになった」などと述べて、支持者を前に勝利宣言を行った。

 また、同氏は「われわれはイスラエルの土地の一部を引き渡す用意がある。それは痛みを伴う」と発言。大規模入植地を維持したうえでヨルダン川西岸から一方的に撤退し、最終的な「国境線」を画定する「パレスチナ分離策」を推進する決意を表明した。


 カディマが支持する撤退案は一方的撤退ではあるものの、撤退した内側のからは完全に分離し、その内側というのも現在パレスチナ側にある部分もイスラエルに都合の良い線引きで取り込むため、表現としては「撤退」よりも「一方的分離」の方が正しい。

 そして、対するパレスチナ自治政府側もイスラム原理主義政権であるパマスが組閣した。彼らは最近ではテロ組織という側面は目立たないものの、今まではテロという実力手段に訴える組織であったことは忘れるべきではないし、彼らもテロという手段を否定したわけではありません。

 さらにハマスに関して米国はテロ組織という見方を変えず、今回民主的な選挙によって選出された与党として組閣したにもかかわらず、米国は正式にハマスとの接触を断絶しています。

 (参考)ハマス政府と接触、米が断絶を通達(読売新聞)

 イスラエルの「一方的分離」のもう一方の当事者であるパレスチナ自治政府からこの提案を見ると、とうてい受け入れられるものではなく、交渉によって国境線を画定すべきだという意見を述べています。イスラエルが「一方的撤退」と言っているのは言葉のまやかしであることに注意して新聞を見る必要があります。

 (参考)アッバス議長、イスラエルに交渉促す(産経新聞)

 このような条件下では私は日本の各新聞のような楽観的な見通しよりももっと悲観的な結果になると感じます。さらにイスラエルは極右「我が家イスラエル」(ロシア系、現在のイスラエルにはロシア系が多く、彼らの多くは他のイスラエル人と同化しない)の台頭に見られるようにイスラエルの国論はさらに混迷を極めています。状況次第ではパレスチナの環境は悪化に向かうであろうし、その可能性は意外に高いのではないかと思います。
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2006年03月30日 中東情勢 トラックバック:- コメント:1

もう30年位前に落合信彦の「モサドの真実」を読んでイスラエルってすげえ国だと思った。今もすごいけど(笑)

2006年03月31日 worldwalker URL 編集












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