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イラン安保理付託に反発、落しどころは?

 やはりイランはIAEAの安保理付託決定に反発しています。基本的には何度か記事にしたようにロシアの妥協案を中心にして動くことになると思いますが、一体どこで終わるのでしょう。  まずはIAEAが安保理付託を決定したという記事から。

 ・IAEA緊急理事会、イラン核を安保理に付託(読売新聞)

 【ウィーン=石黒穣】国際原子力機関(IAEA)の緊急理事会は4日、イラン核問題を国連安全保障理事会に付託する決議を賛成多数で採択した。

 イラン反体制派の告発で2002年8月に発覚してから3年半でイラン核問題は、新しい局面を迎えた。安保理は、常任理事国の米英仏中露とドイツの合意に基づき、今回は「報告」を受けるだけで、3月6日からのIAEA定例理事会にエルバラダイ事務局長が提出する包括報告を待って行動を決める。このため、1か月余の“猶予期間”にイランが譲歩するかどうかが当面の焦点となる。

 イランは1月上旬、中部ナタンツのウラン濃縮施設でIAEAの封印を撤去し、今回の安保理付託への動きにつながった。エルバラダイ事務局長は、IAEAの枠組み内での外交解決の余地は残っていると訴えている。だが、イランが濃縮関連の研究開発停止などに応じなければ、制裁を視野に入れた安保理での審理入りは不可避となる。

 決議案は英仏独が提出。採決では、理事国35か国のうち、英仏独と事前に足並みをそろえることで合意していた米、中、露のほか、日本、韓国など27か国が賛成。ベネズエラ、キューバ、シリアの反米色の強い3か国が反対。南アフリカなど5か国が棄権した。IAEAから安保理への付託は、92年のルーマニア、93年の北朝鮮などに次ぎ7例目。

 決議は、イランの核開発に「深刻な懸念」を表明した上で、イランに対し、研究開発を含むすべての濃縮関連活動および再処理活動の停止、IAEA査察への全面的な協力などを迫っている。エルバラダイ事務局長に対しては、今回の決定を安保理に報告し、3月理事会までのイランの対応を改めて安保理に伝達するよう求めている。

 イランは、制裁回避を狙ってロシアが提示した妥協案についてロシアとの協議に応じており、同協議の行方が注目される。一方でイランは、追加議定書に基づく強制的な査察を拒否するとともに、産業規模の生産体制確立に向けて濃縮関連活動を加速させる構えも見せている。

 非同盟諸国の支持をできるだけ増すため、英仏独は、中東全体からの大量破壊兵器追放を支持する文言を追加するなどの修正に応じた。このため、エジプトなどが賛成に回り、過半数を大幅に上回る賛成票の確保に成功した。


 そしてこの件を受けてイランの対応についてはこちらの記事から。

 ・イラン大統領:IAEAへの協力拒否、原子力庁に指示(毎日新聞)

 【テヘラン春日孝之】イランのアフマディネジャド大統領は4日、国内の核関連施設に対する国際原子力機関(IAEA)の抜き打ち査察など、IAEAへの協力を5日から拒否するよう原子力庁に指示した。国営イラン通信などが伝えた。

 IAEA緊急理事会が4日、イラン核開発問題を国連安保理に付託する決議案を採択したことへの対抗措置で、アガザデ原子力庁長官に送った書簡で命じたという。

 その中で、大統領は「平和目的のウラン濃縮活動は(イランも加盟する)核拡散防止条約(NPT)が認めている。国際法を無視した今回の決議はそうした当然の権利を奪うもので、IAEAの権威も損なわれた」と非難した。

 その上で、過去2年半、抜き打ち査察などを認めるIAEAの追加議定書に基づき自主的に停止していたウラン濃縮関連活動を再開し、昨年12月にイラン護憲評議会が承認して成立した「査察制限法」を実施するよう指示した。決議採択後、イラン政府が実施すると表明していた「大規模なウラン濃縮」については言及していない。

 再開する一連の活動はNPTやIAEAの枠組みの中で行うとも述べている。

 一方、イラン外務省のアセフィ報道官は5日の記者会見で、「今月16日のロシアとの協議には出席する」と述べ、ウラン濃縮過程をロシアに移転する案について協議に応じる考えを示した。



 ・イラン、濃縮開始を表明 ロシア妥協案には含み(産経新聞)

 イラン最高安全保障委員会のバイディ事務局次長は4日、国際原子力機関(IAEA)緊急理事会の国連安全保障理事会付託決議に反発、「本格的なウラン濃縮作業に着手する」と述べた。また、抜き打ち査察などを認めたIAEA追加議定書の自発的な適用も中止すると表明した。

 決議採択後、ウィーンのIAEA本部で記者団に語った。事務局次長は一方で、ロシアが提示している妥協案については交渉継続に含みを持たせ、強硬発言の一方で柔軟姿勢もちらつかせた。

 イランのファルス通信などは同日、「産業規模のウラン濃縮の開始」をIAEAに通告する書簡を準備するよう同国原子力庁が国家指導部から命令を受けたと伝えた。数日以内に書簡を送付する見通しという。

 事務局次長は、決議の採択が慣例の全会一致ではなく、採決に持ち込まれたことについて「イラン核問題は国際社会ではなく、一部の少数の国が懸念しているだけということを示している」と強調した。

 西側外交筋によると、イランのソルタニエIAEA担当大使は緊急理事会で発言。イランはIAEA保障措置(査察)協定の枠内での協力は続け、軍事目的の核開発は行わない方針を確認した。(共同)


 どちらの記事にもロシアの妥協案に含みを持たせていることが分かります。そしてイランはどこで妥協するかですが、基本的に核開発を断念するつもりはないわけですからロシアの案を受け入れつつ核開発の体制を維持できることが重要なのだと思います。もちろんそんなことは英仏独が受け入れるはずもないのですが、そこはあえて明言しないことによって更なる妥協が出来るのではないかと思われますが、どこまでこのイランの主張が続き、どこで妥結するかはその妥協案の約束の仕方次第だと思います。

 また、イスラエルとイランの関係も気になります。もしイスラエルにきちんとした核査察が入れば絶対に核兵器は見つかります。イランとしてはこの対抗に核を持とうというのが本来の目的だと思います。だからイスラエルの核査察や核兵器廃棄にどうやって持ち込めるかを窺っているようにも思えます。ここの部分は米国が無視しているため事実上無理ですが、イランとしては国際社会に問題提起したい部分ではあるでしょう。

 前半部分も妥協は厳しく、後半部分に至ってはイスラエルに核査察を入れるのは無理でしょう。イランにとってはどこでロシア案に妥協していくのかの問題だけに終始しそうな予感があります。
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2006年02月05日 中東情勢 トラックバック:- コメント:6

イランは国連安保理付託に賛成した日本にも不満のようですね(笑)

2006年02月05日 worldwalker URL 編集

イランの核開発はイスラエルが核兵器を持っている事に対する対抗策だったんですか。
それなら、イラン同様イスラエスに対しても考えなければいけませんね。
けど、イスラエルは確か・・・
倒れたシャロン首相でしたよね。

2006年02月05日 KNTY URL 編集

核を開発する事を「非」とするならば、IAEA.国連が断固対応をすべきです。悪いものは悪い。これ以上核爆弾を広げない。これが基本でしょう。この問題に関しては、夫々の国の利害は棄てるべきだと思います。
第二の北朝鮮を作らないように願うばかりです。
恐喝が外交手段になればこの地球は再び戦国の世になるでしょう。
核拡散を言うと今、大量にもつ国があるのにと反対する人達がでます。
この理論が「是」とされるなら世界中に核爆弾が広がるでしょう。

2006年02月06日 ひこ山 URL 編集

worldwalkerさん、
確かに。日本は今回の外交は最悪でした。

KNTY さん、
コメントありがとうございます。
イスラエルはだからこそあまり動けないのでしょうが、今日ミサイルを撃った記事が出ていましたね。

ひこ山さん、
コメントいただきありがとうございました。
核については、「イスラエルの核は黙認」で「イラン、北朝鮮の核は許せない」といった考え方こそが今の中東を作ってきたといえると思います。その点を改めないと中東の和平は訪れないでしょうね。

2006年02月06日 さいごう URL 編集

私は個人的には今年中にアメリカとイラクとの戦争がはじまると思っていますが、今日のテレビ番組で自民党鴻池参議院議員が、確かにその兆候が濃厚と言っていました。

2006年02月13日 worldwalker URL 編集

イラクですか?すいません、そのテレビは見ていなかったのですがイランですよね?
私はその可能性は高いにしろまだ分からないと思います。

2006年02月13日 さいごう URL 編集












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