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【ロシア】中国とは逆に進む国家統制社会への道

 中国は曲がりなりにも共産主義から資本主義への軟着陸を試みています。現段階で民主主義国家と呼ぶことは出来ませんが、多少なりとも努力をしていることは認めます。
 しかし、ロシアは潤沢な天然資源を国家の統制下に置くことにより、強力な統制国家を作り上げようとしています。

 ・露「ユコス事件」再び 石油会社前社長、圧力受け国外脱出(iza)

 【モスクワ=内藤泰朗】石油大国ロシアで、業界第7位の民間石油会社社長がプーチン政権からの圧力に耐えかねて国外に脱出したことが明らかになった。脱税捜査など、当局の圧力は、2003年に元最大手の石油会社ユコスを破(は)綻(たん)させた手法に酷似している。「第2ユコス事件」は、政権には逆らえないという国家資本主義の方向性を明示した形となり、同国の石油業界は今後の展開に戦々恐々としている。

 当局から圧力を受けているのは、ロシアの民間石油会社ルスネフチのグツェリエフ前社長。報道によると、前社長は、検察当局が脱税など「違法な企業活動」の容疑で同氏逮捕に動き出したのを受け、トルコ経由でロンドンに脱出した。カスピ海に面するロシア南部カフカス地方の石油大国アゼルバイジャンのアリエフ大統領の警護責任者が一行をエスコートしたとの情報もある。

 ロシア検察庁は先月25日、モスクワの地区裁判所から同前社長の逮捕状をとり、国際指名手配した。これに先立つ8日には、同裁判所の命令で、同社資産の差し押さえに踏み切っていた。

 グツェリエフ氏はカフカス地方出身の軍人で、ソ連崩壊後の石油ビジネスで大富豪となった。持ち株会社のルスネフチを創業したが、脱税容疑で取り調べを受けるなど、当局の圧力が強まったため今年7月末に社長を退任した。先月22日には、モスクワで息子が謎の死を遂げたほか、脱税などの罪でシベリア流刑中のユコスのホドルコフスキー前社長と同様に逮捕の危険が迫ったと判断し、脱出を決意したもようだ。

 ルスネフチ社は今後、プーチン大統領に近い新興財閥総帥のデリパスカ氏が買収後、最終的に国営エネルギー企業に譲渡されるとみられている。脱税捜査から資産の差し押さえを経て事実上の国有化に至る筋書きは、ユコス事件と同じで、クレムリンが描いたシナリオとの見方が強い。

 同国最大の国営石油会社ロスネフチと並ぶ民間石油大手ルクオイルのアレクペロフ社長はルスネフチ事件を受け、「国営企業の強化には懸念せざるを得ない」と述べ、強い警戒感を示した。

 同国の専門家らは「プーチン政権は、『クレムリンはどんなときも正しい』という新しいルールを財界に強いている。これを破れば、大富豪でさえも、その資産をすべて失う危険がある」と指摘した。



【用語解説】ユコス事件

 2003年10月、露最大手の石油会社ユコスの巨額の脱税が露見し、創業者のホドルコフスキー氏が逮捕された。国税当局はユコスへの約34億ドルの追徴課税を決め、未納を理由に04年12月、ユコスの中核企業を競売。国営会社に買収された。今年5月には本社ビルなど最後の競売が行われ、完全に消滅した。ホドルコフスキー氏は大統領選出馬に意欲を見せたり野党を支援するなど、プーチン政権を公然と批判していた。


 石油会社のトップに圧力をかけ、会社を国家統制の下に置くことには大きく二つの理由があります。

 ひとつは天然資源を国家の統制下に置くことにより、国家財政を盤石なものにするとともに、資源を利用した恫喝外交を行うつもりだからです。サハリン2の件でも日本は不当に権益を毀損しています。ロシアはこれからも資源を盾にして強硬外交を行うでしょう。

 もう一つは反体制勢力の除去です。天然資源が価値を持つと言うことは、それを持つ企業にも力が付きます。そうなると当然彼らは反体制勢力になる可能性を持ちます。石油会社の社長が反体制の発言を頻繁に行っているのはご存じの通りです。プーチンは彼ら石油会社が自らの政権基盤を脅かすと思っているのでしょう。だからこそ国営化しているという面もあるのです。

 どちらにしろ、ロシアは民主主義化、資本主義化とは逆方向に進んでいます。これから石油価格の高騰など、天然資源の価値が上がり続ける限り、ロシアはこのまま進み続けるでしょう。
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2007年09月03日 ロシア トラックバック:- コメント:3

元々が旧体制の象徴、KGB出身の人間ですから旧体制に近い方がやり易いのでしょう。
暗殺も含めて。
国家の番犬だった彼からすれば、我が世の春を謳歌する石油成金が気に入らないのでしょうかね。
プーチンも任期は、あと少しです。次の大統領がどんな政策を行うのか気になります。

2007年09月04日 水兵長 URL 編集

BRICsにSCO。新たな時代には新たな戦略が必要かもしれません。
日本による日米豪印の四ヶ国同盟構想は冷笑されたようですが…

2007年09月04日 三浦介 URL 編集

資源による新しい冷戦が始まりそうですね。
 それまでに目の前の敵を潰しておきたいですよ。じゃないと日本は下手すると3方向から敵に囲まれることになりますから。

でも、中国の場合は共産党幹部が自分達を裕福にしたいためだけにやってる気もしますが。

2007年09月04日 どらっへ URL 編集












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