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【中国】APEC、日中米の駆け引き

 日本の国益は中国側の提案にも米国側の提案にも乗ることになく、自由貿易圏をいかに広げるかにあると思います。

 ・APEC閉幕 「盟主」中国 呼びつけ会談(iza)

 ベトナムの首都ハノイで開かれていたアジア太平洋経済協力会議(Asia Pacific Economic Cooperation、APEC=エイペック)の首脳会議は19日、北朝鮮のミサイル発射と核実験について「明白な脅威」と強い懸念を表明する口頭での議長声明を発表し、閉幕した。全加盟国・地域が参加する自由貿易協定(FTA)を研究していくことなどを盛り込んだ首脳宣言も採択された。
 今回、APECを舞台に多くの2国間会談、多国間会議が開催されたが、こうした中で注目されたのは、中国の最高指導者として会議に出席した胡錦濤国家主席(63)。
 経済発展を成し遂げ、いまや押しも押されもせぬアジアの大国となった中国の最高指導者として、胡錦濤主席の一挙一動、とりわけアジアの「盟主」を目指そうとする動きが世界の関心を集めた。
 例えば、首脳会談の場所。安倍晋三首相やブッシュ米大統領との日中、日米首脳会談は、いずれも中国代表団が陣取るホテルで行われた。安倍首相やブッシュ大統領が出向き、胡主席が出迎える形になった。会議関係者の間からは「形式にこだわる中国ならでは」との声も聞こえた。
 中国の姿勢が際だったのは、胡主席が17日に行ったアジア戦略に関する演説だった。
 「地域の経済発展を促進し、調和がとれた、繁栄する『大家族』を構築するため、(各国と)手を携えてたゆまぬ努力を払う」
 この演説は、中国がアジアの盟主として地域の安定に貢献する方針を表明したと受け取られた。
 中国がアジアの盟主の地位に就くにあたって邪魔になるとすれば、それは日本と米国だろう。今回のAPECでは、FTAをめぐる経済圏構想で、中国と日本、米国のさや当ても行われた。
 中国は東南アジア諸国10カ国と中国、日本、韓国の計13カ国
をカバーするFTA構想を提示している。
 これに対して日本はインドなどを含めた16カ国による東アジア経済連携協定」(EPA)構想を提唱。米国はAPEC加盟21カ国・地域による「アジア太平洋自由貿易地域」(FTAAP)構想を打ち出している。
 中国は日本や米国の案を「将来的な構想」としてはねつけた。中国が日本案を受け入れようとしないのは、一つには、そうすれば日本が指導力を強めることになるからだろう。インドが加われば、それだけ中国の影響力がそがれる恐れもある。
 米国が積極的に関与しようとしている米国案はもっと受け入れにくいに違いない。
 胡主席が中国共産党の総書記に就任し、中国の最高権力者になったのが2002年11月。今からちょうど4年前だった。03年3月には、国家元首である国家主席にも就任した。その後、前任者の江沢民氏の影響下から徐々に脱し、自前の権力基盤を構築しつつあるように見える。 胡主席は20日からインド、パキスタンを歴訪する。中国を抑えるためにインドとの関係強化に動く米国と日本。胡主席のインド訪問は日米に対抗する動きであることは確かだろう。


 この記事はizaの記事なんですが、元ソースはSankei Expressからです。Sankei Expressは宣伝しているイメージに似合わず産経新聞のグループの中でも右よりの記事が多く感じます。

 それは良いとして、今回中国がリーダーシップを取るために色々と策を練ってきているのは納得行きますが、呼びつけたかどうかは何とも言えません。ただ、中国と米国の狭間で日本が国益を得るために色々と苦労しているのが透けて見えたのが今回のAPECで、逆に中国は日本よりも存在感を増しています。

 ちなみに朝日新聞の記事も紹介します。

 ・自由貿易圏構想、APECで研究へ 米提案に波紋(朝日新聞)

 19日に閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合で、APEC域内の自由貿易圏(FTAAP)構想が取り上げられ、来年9月の次回会合までに具体的な研究を進めることが正式に決まった。FTAAPが主要テーマに浮上したきっかけは、会合の直前に米国がその必要性を強く訴えたことだった。関係国は米国の意図を測りかねつつも、地域の将来像を左右しかねないこの問題をめぐって熱い議論を交わした。

 APEC首脳会合に先立ち、18日に開かれた安倍首相と米ブッシュ大統領の初会談。「FTAAPを推進していきたい」と切り出すブッシュ氏に、安倍氏は「重層的な取り組みの一つとして検討することは有意義だ」と応じた。

 APECとは距離を置いていた米国が「域内での自由貿易協定について検討を始めたい」と、日本などに打診してきたのは先月。日本政府は「米国抜きの経済圏づくりを牽制(けんせい)する政治的メッセージ」(経済産業省幹部)と警戒しつつも、「北朝鮮問題を考えれば、回答はイエス以外にない」(外務省幹部)と、早速、支持を表明した。

 一方、中国は15~16日の閣僚会合で「性急すぎるのでは」と、やんわりとクギを刺した。中国はすでに東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓の計13カ国による、米国抜きのFTA締結構想を提案。自らが主導する形で東アジアの経済統合を目指しており、米国の関与が強まることに警戒感を隠さない。

 東南アジア諸国もFTAAPには一貫して消極的だった。「先進国は2010年まで、途上国は20年までに自由化を実現する『ボゴール目標』の実現が優先されるべきではないか」(タイ外交筋)という意見が大勢を占めた。先進国よりも時間をかけ、自らの成長度合いに合わせる形で自由化を進めたいというのが、途上国の本音だ。

 米国は、なぜこのタイミングでFTAAP構想を打ち出したのか。米国通商代表部による記者会見で何度かこの質問が出たが、シュワブ代表は「あくまで長期的な目標」と繰り返すだけで、明確に答えることはなかった。

 浮上しているのが「世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)再開に向けて、EU(欧州連合)に譲歩を迫るための戦術として使うのだろう」(豪州外交筋)との見方だ。

 WTO交渉が7月に無期限凍結となった最大の原因は、関税や農業補助金の引き下げ方式をめぐる米国とEUの対立。世界の国内総生産(GDP)の約6割、貿易額では半分を占める巨大経済圏APECの一体化を誇示することで、APECに加盟しないEUに無形の圧力を加えたいのでは、という分析だ。

 EU出身のラミーWTO事務局長は、FTAAPが主要な議題となったAPEC閣僚会合に出席した後、本部のあるスイス・ジュネーブにとんぼ返りし、WTO交渉の事務レベルでの再開を宣言した。4カ月ぶりにWTO交渉が動き出したきっかけの一つに、APECでの議論があったのは間違いない。

 19日に採択されたAPEC首脳宣言には、ドーハ・ラウンドの交渉を最優先することが明記された。一方で、APEC内には「ドーハ・ラウンドの本格的な再開が遅れれば、その『代替案』としてのFTAAPが現実的な選択肢として注目を浴びるだろう」(豪州政府高官)との見方もある。APECは、FTAAPという新たな「隠し球」を懐に入れながら、21世紀における貿易の枠組みづくりに取り組む。


 今回は朝日新聞を貶すために引用したわけではなくて、正直こんな考え方もあるのだなぁと感じました。私はどちらかというと産経新聞と同様に、「日本」、「中国」、「米国」の国益のせめぎ合う場だったと認識していますが、朝日新聞はあくまでも「中国」対「米国」なんですね。いや、ある意味ここまで全てを固まった見方が出来れば思わず感心してしまいます。

 ところで、今回はまた産経新聞系の記事ですが、こんなのも紹介します。(数日前です。)

 ・ASEANと中国のFTA 日系中小企業に悪影響「37%」(FujiSankei Business i.)

 中小企業金融公庫が17日発表した「ASEAN(東南アジア諸国連合)進出企業の現地法人実態調査」によると、同地域に進出している日系中小企業の37・3%が、中国がASEANとFTA(自由貿易協定)を締結した場合、自社の経営に「悪影響がある」と回答したことが明らかになった。同公庫が取引企業の現地法人167社から得た回答をまとめた。

 同公庫経営情報部は、中国の安い競合商品がASEAN市場に流入することで価格競争が激化し、経営を圧迫するとの懸念が日系の中小企業の間に広がっていると分析している。同調査で「いい影響がある」との回答は17・2%にとどまった。影響なしとの回答は45・5%だった。

 日系の中小企業がASEANで工場などの労働者に支払っている平均賃金は、円換算で月額2万4290円と前年比14%増。中国の同2万1270円を上回っている。

 また、日本とASEANのFTAに対して聞いたところ、過半数が肯定しており、悪影響があるとの回答は7・6%と少なかった。この調査では2005年に増収となった中小企業は73・2%で増益は50・9%だった。国別ではタイやベトナムなどが好調だった。

 経営上の問題点では仕入れ原価の上昇と現地の幹部スタッフ不足が指摘されている。

(坂本一之)


 これが日本人の深層でしょう。やっぱりどこかで中国に対する潜在的な不安もあるし、実際に経済的なダメージを受ける人もいるでしょう。

 中国とは昔の朝貢貿易のように「貢ぎ物を渡せば攻め込まないでやる」、と言った単純なものではなくなっています。しかし、中国がリーダーシップを取るときにはよく気をつけておくべきです。


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2006年11月21日 中国・韓国・北朝鮮 トラックバック:- コメント:3

 当然、アメリカ案も中国案も呑めないですね。

 ところで朝日は何処の新聞なんでしょうか?
 勿論、皮肉ですが。

2006年11月21日 どらっへ URL 編集

中国がもっとマトモな国になれば、日本もわだかまりなくつきあえるのにねえ。中国ってまだまだ、ちょっとマシな北朝鮮みたいだからなあ。

2006年11月21日 worldwalker (・∀・) URL 編集

どらっへさん、
朝日と書いてちょうにちと読む、これはみんな知っているネタですよね(笑)

worldwalker (・∀・) さん、
中国ってまともに付き合えれば本当に良いのに・・・と思うことが多々あります。

2006年11月23日 さいごう URL 編集












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