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【国内政治】安倍首相は河野談話を個人として肯定したのか

 国会における安倍首相の答弁は、小泉首相と違い簡明さに欠ける部分があります。そのため、民主党の菅代表代行からの質問にも正確にどのように言ったのかが分かりにくいです。今日は前回書いたエントリで書けなかった部分も含めて補足的に書いてみました。

 ・従軍慰安婦問題、安倍首相は「河野談話を受け継ぐ」(読売新聞)

 安倍首相は4日の参院本会議で、1993年に河野洋平官房長官が発表した従軍慰安婦に関する談話について、「いわゆる従軍慰安婦の問題についての政府の基本的立場は、談話を受け継いでいる」と述べ、「河野談話」の見解を踏襲する考えを示した。

 社民党の福島党首の質問に答えた。

 河野談話は、旧日本軍兵士を相手とする慰安婦の募集、移送、管理に、旧日本軍などの関与と強制性があったことを認めた内容だ。安倍氏は97年に国会で質問に立った際には、「強制性を検証する文書が出ていないことは明らかで、前提がかなり崩れてきている」と談話に否定的な見解を示していた。

(2006年10月4日19時14分 読売新聞)


 色々新聞記事を比較してみましたが、これが全てなのだろうと思います。今、ネット上などで「安倍首相は個人として河野談話を踏襲しているのか」などと議論が行われています。個人で言ったかどうかについて言及しているのは以下の2紙です。

 ・「指導者に大きな戦争責任」と首相(産経新聞)

 安倍晋三首相は5日午後の衆院予算委員会で、先の戦争をめぐり、祖父の故岸信介元首相を含む指導者の責任を認めた。同時に(1)「植民地支配と侵略」を明記した平成7年の村山富市首相談話(2)旧日本軍の強制を認めた従軍慰安婦問題に関する5年の河野洋平官房長官談話―の2つを、首相個人としても継承する考えを明言した

 安倍首相は、東条内閣の商工相だった岸元首相が太平洋戦争開戦の詔書に署名したことを問われ「開戦の結果、アジアの人たちに多くのつめ跡を残した。指導者には祖父を含め大きな責任があった。政治は結果責任だから当然、判断は間違っていた」と述べた。

 首相は2日の衆院本会議で、A級戦犯として極東軍事裁判(東京裁判)で裁かれた国家指導者の責任を「具体的に断定することは適当でない」と言及を避けていた。

(10/05 23:36)



 ・村山・河野談話、個人としても受け入れ 安倍首相答弁(朝日新聞)

 安倍首相は5日の衆院予算委員会で、アジア諸国への「植民地支配と侵略」を認め、謝罪した村山首相談話について「国として示した通りであると、私は考えている」と述べた。従軍慰安婦問題で軍当局の関与と「強制性」を認めた河野官房長官談話に関しても「私を含め政府として受け継いでいる」と答弁。首相はこれまで両談話について「政府の立場」を説明してきただけだったが、個人としても受け入れる考えを初めて示した。

 「政府の立場」を前面に出すことで首相は、就任以前に語っていた「持論」との整合性を説明していなかった。だが、中韓両国への訪問を控えたこの日の答弁は、政治家個人の考えとしても両談話を受け入れていることを明確にした。

 民主党の菅直人代表代行に答えた。村山談話について首相は、核心部分である「植民地支配と侵略」や「国策を誤った」などの記述への個人としての認識を問われ、「アジアの国々に対して大変な被害を与え、傷を与えたことは厳然たる事実」などと述べた。

 河野談話については、首相は「いわゆる従軍慰安婦の募集などに国の関与などについての言及がある」としたうえで、受け継いでいるとの認識を明確にした。

 さらに、97年5月の国会質問で「談話の前提がかなり崩れてきている」と発言したこととの整合性について「(軍当局が直接強要したという)狭義の強制性があったかどうかの確証について、いろいろな疑問点があるのではないかと申し上げた」と説明した。

 また、首相の祖父・岸信介元首相が41年、当時の東条内閣の商工相として開戦詔書に署名したことの評価を問われ、「敗戦し、また結果としてアジアの人たちに多くのつめ跡を残した。その時に指導者の立場にあった人たちは、私の祖父も含めて大きな責任があった」と答えた。

 さらに首相は「政治は結果責任であるから、当然その時の判断は間違っていた」と答弁。ただ、岸氏が戦後、首相に就任して日米関係の改善に取り組んだことにも触れ、「責任の取り方はいろいろあった。だからこそ、(祖父は)命をかけて安保条約の改定に取り組んだのだろう」と述べた。

 一方、首相が97年に「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」を立ち上げ、歴史教科書の記載内容を「自虐史観」と批判していた点については「義務教育段階の教科書のあり方についての議論。子供の発達段階において、どうかと申し上げてきた。別に間違ってはいなかった」と強調した。


 ご覧の通り、産経新聞と朝日新聞という考え方に開きのある新聞が認めていると言うことで、私もこの件は本当だと思いました。ただ、本当のことは国会の議事録がアップされれば分かるので、そのときにでもまた調べてみます。

 しかし、よく考えると、個人の考えを確認することが本当に重要なのでしょうか。「政府としてこの考えを踏襲する」と言うことが全てなのではないでしょうか。安倍首相がいかに河野談話を否定する考えを持っていたとしても、それが政策に反映しなければ意味がありません。

 現時点で安倍首相は河野談話を踏襲すると明言しました。それはもしかすると日韓・日中首脳会談のための苦しい言い逃れかもしれません。その奥には補選のために首脳会談の実績をもっててこ入れしたいという意図があるのかもしれません。

 しかし、それが国家のリーダーとして行う行為として正しいのでしょうか。仮に先ほどの仮説が正しいとしてもそれを支持することは出来ません。「靖国神社参拝を明言しない」という発言に関しては、妥協でも何でもないため私は許容しています。しかし、今回の件が小手先の「言葉の遊び」であるとするならもう信用することは出来ません。

 前にも書きましたが、もしまた安倍首相を信用できるとすれば、新たに河野・村山談話を否定する新たな談話を発表することくらいでしょう。それも出来ないようであれば、就任そうそう次の首相に期待することになります。
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2006年10月08日 政治 トラックバック:- コメント:3

やっぱりこの人もそうなんだなぁ~って思いました。国会での田中真紀子のイビリには可哀相になりましたよ。
いざ首相に就任となると、幹事長の頃の強気な発言は影をひそめました。強気の小泉政権の尻馬に乗ってただけなのかな?
何か一つ成果を挙げてほしい。拉致問題にこだわるならこだわってやり遂げて欲しい。
そうすれば支持率も参院選も何とかなるだろう。
ただ、露骨に補選や参院選を考えて国の運営を考えるのは賛成できない。

2006年10月08日 水兵長 URL 編集

例え理不尽な談話であったとしても、それだけ国際的に大きな拘束力を持っているということです。まだ政権発足間もない安倍首相に即座に村山・河野談話を否定しろというのは酷でしょう。(中韓訪問前だっただけに尚更)
またいくら来年の参院選のためとはいえ、これらの談話を踏襲するのはいかがなものかという意見もありますが、何が何でも参院選に勝たなければならないんです。もし参院選で自公過半数割れという事態になった場合、最悪の場合そこで政権終了ということもあり得ますし、仮に続いたとしても国民投票法案やスパイ防止法などの重要法案が衆議員では通過しても参議院で否決されることになり事実上の政権運営停止。何より拉致問題解決に支障をきたす。安倍首相は先を見据えて談話を政府として踏襲すると苦渋ながら決断したんだと思います。
それに踏襲したといっても従来の政府見解を多少修正しています。(A級戦犯は戦争責任はあっても戦争犯罪人ではないと言い切っていましたし、いわゆる従軍慰安婦問題についても狭義の強制について証拠を裏付けるものが出て来ていないとはっきり答弁されています)
この様に徐々にではありますが良い方向に修正されてきております。無論最終的には村山・河野談話に代わる新しい談話を出すのが望ましいですが、成し遂げるには慎重に事を進めなければならないと思います。
ともかくまだ発足して2週間足らずですからもう少し長い目で見守る必要があるのではないでしょうか。
長文および駄文失礼致しました。

2006年10月09日 shinpuh URL 編集

水兵長さん、
田中真紀子氏の発言は大半が意味不明で納得できないものばかりでしたね。あんな質問につきあわなければならない首相も大変です。

shinpuhさん、
コメントありがとうございます。
首相の真意はまだ分かりませんが、このエントリを書いた時点よりは分かったつもりです。一応もう少し長い目で見ているつもりです。

2006年10月14日 さいごう URL 編集












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