米国は本当に中国を信用しているのか
ところで、日本の外務省の調査で米国は中国を信頼する人が増えているという結果が出たそうですが、本当にそうでしょうか。
・米「友邦」で日中横並び 外務省の対日世論調査(共同通信)
外務省は29日、今年2-3月実施の「米国における対日世論調査」結果を発表した。米国の有識者で、米国にとって最重要なアジア地域のパートナーを「日本」と答えたのは47%(前年48%)、「中国」としたのが43%(同38%)でほぼ横並びとなった。「中国」との回答は5年前の調査の20%から2倍以上に増えた。
一般人でも「日本」と答えた人が45%(同48%)、「中国」が33%(同26%)と差が縮まりつつあり、米国で中国重視の見方が広がっている実態を示す形となった。
・中国の存在感、日本に比肩=外務省が米で世論調査(時事通信、Yahoo!ニュースより引用)
外務省は29日、米国で実施した2005年度の対日世論調査結果を発表した。それによると、日本との協力関係を「極めて良好」「良好」と考える米国民は63%、有識者で85%と過去最高を記録。一方で、「アジアにおける最も重要なパートナー」として日本を挙げた有識者は前年度比1ポイント減の47%だったのに対し、中国を挙げた人は同5ポイント増の43%に上り、その差は4ポイントに縮まった。
調査は米ギャラップ社に委託して、今年2~3月に18歳以上の成人男女1500人と各界の有識者254人を対象に電話で実施した。
調査した会社がどうこうと言うつもりはありませんが、「有識者」ってどうやって選んだのでしょう。その辺りにも疑問が残ります。米国人のご機嫌を窺って日本の政策が決定するわけではないのですが、米国の実態を表しているかは不明です。南部の米国人は私が知っている限りでは中国人と日本人の区別が付かない人もいっぱいいましたし、どちらも嫌悪感情がない人もいっぱいいました。
しかし、中国は米国内で積極的にロビー活動を行っています。日本はその辺りの資金は使途が厳しく管理されているためになかなか自由に出来ません。有識者のイメージはその辺りで明暗が分かれたのでしょう。
別にすぐに米国の外国政策が変わるわけではないし、気にする必要もないのですが、これをもって日本は中国に対抗していこうと思うのは早計ですし、中国とは仲良くやって行かなくてはならないと思うのも早合点です。
まずは米国にしろ中国にしろ「唯一の友邦」と思いこむ人たちに警鐘を鳴らすものと判断するのが最適ではないでしょうか。
出来れば二つほどクリックをお願いします。→
米国における対日世論調査(概要)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/yoron06/gaiyo.html
かなり作為的な調査発表のようです。
ご参考までに。
2006年08月30日 take URL 編集
商売相手としては認識してるんじゃないですか?新規の大口のお客様って感覚。後ろ手に何を持ってるか分からない相手と握手は出来ないでしょう?
2006年08月30日 水兵長 URL 編集
『国家に真の友人など居ない』(思い出した。劇場版パトレイバーの2作目で、竹中直人の演じるキャラか)と。信じるとか、信じないとか論外なのに。
ただ、利用するか、されるかの違いだけ。
微中派にはそんな事も分からないんでしょうかね?
それとも、弱みでも握られてるんですかね?
こんな結果、誰が信じるんでしょうか。
2006年08月31日 どらっへ URL 編集
アジアにおける最も重要なパートナー経済的にはお得意さん。でも軍事的には仮想敵国。
米国にとっての中国は、こんな所でしょう。
そう考えると、質問の仕方が悪いとしか言いようがありません。
もしくはコメント次第でどうにでも情報操作出来るように
意図したものかも知れません。
でも米国には媚中派はいないでしょうから、羨ましい気もします(苦笑)。
2006年08月31日 やや右より?のベル URL 編集
米国の有識者=パンダハガー。2006年09月01日 worldwalker (・∀・) URL 編集
おしょう さん、コメントありがとうございます。
それくらいでちょうど良いですね。
takeさん、
ありがとうございます。
そのようですね(笑)
水兵長さん、
まあ、外交とはひとつの手で握りあい、ひとつの手でナイフを持つようなものらしいですから(苦笑)
どらっへさん、
これでも信じる人はいると思いますよ(苦笑)
やや右より?のベル さん、
本当に媚中派がいないのが良いですね。
worldwalker (・∀・)さん、
ああ、そう言われていましたね(笑)